進路 2026-10-08

ラクロスがやりたい高校生の大学選び ― 志望校のラクロス部を調べる7つのチェック項目

この記事の内容前提:ラクロスは「大学から始める人」が中心の競技チェック1:志望校に男子部・女子部のどちらがあるかチェック2:どの地区のリーグに所属しているかチェック3:リーグ戦でどの部・ブロックにいるかチェック4:部活かサークルか(活動形態)チェック5:入部の流れとセレクションの有無チェック6:活動拠点と通学・学業との両立チェック7:費用面の見通し志望校のラクロス部を知るための具体的な方法

「大学に入ったらラクロスを始めたい」と考えている高校生にとって、志望校選びは学部や偏差値だけでは決められません。ラクロスは高校に部活動がある学校が少なく、多くの人が大学入学後にゼロから始める競技です。だからこそ、受験前の段階で「志望校のラクロス部がどんな環境か」を調べておくことが、入学後のミスマッチを減らす大きなポイントになります。

この記事では、志望校のラクロス部を事前に調べるときに確認したい7つの項目を、順番に整理します。

前提:ラクロスは「大学から始める人」が中心の競技

日本のラクロスは1986年に慶應義塾大学の学生が始めたのがルーツで、翌1987年に日本ラクロス協会(JLA)が発足し、同年に第1回関東学生リーグが開催されました。その後、学生リーグは全国に広がり、現在は北海道・東北・関東・東海・関西・中四国・九州の全国7地区、男女それぞれのリーグで開催されています。

高校の部活動としてラクロスがある学校はごく少数のため、大学の入部者の多くは未経験からのスタートです。「経験者が有利」という構図になりにくい一方、チームごとの活動方針や環境の差は大きく、入る部によって4年間の過ごし方が変わります。進路としての推薦入試の実情はラクロスに大学の推薦入試はある?で整理していますので、あわせて参考にしてください。

チェック1:志望校に男子部・女子部のどちらがあるか

最初に確認したいのは、志望校にラクロス部があるかどうか、そして自分が入りたい側(男子・女子)の部があるかどうかです。男子と女子はルールも用具も雰囲気も異なります。男子は身体接触を伴うコンタクトスポーツで防具も重装備、女子は接触が厳しく制限される競技で、試合の再開方法やクロス(スティック)の規定も異なります(詳しくは男子ラクロスと女子ラクロスの違い)。

大学によっては男子部のみ、あるいは女子部のみという場合もあります。公式サイトや部のSNSで、男女それぞれの部員募集情報が出ているかを確認しておきましょう。

チェック2:どの地区のリーグに所属しているか

ラクロスの学生リーグ戦は、地区ごとに独立して運営されています。志望校が関東・関西・東海など、どの地区に属するのかで、対戦相手や日程、遠征の範囲が変わります。

地区によって、リーグの階層の作りも異なります。たとえば関東は1部から3部まであり、さらにA・Bブロックに分かれる構成ですが、北海道・東北・九州のように部分けをせず全チームが総当たりする地区もあります。各地区の違いは大学ラクロスの「全国7地区」とは?に整理しています。

チェック3:リーグ戦でどの部・ブロックにいるか

同じ地区でも、1部で戦うのか、2部・3部で戦うのかによって、練習の熱量や目標設定は変わってきます。上位の部を目指して高い強度で取り組む部もあれば、入替戦での昇格を目標にじっくり力をつけている部もあります。

本サイトでは全国のリーグの順位表を公開しています。たとえば関東男子の順位表や関西男子の順位表で、志望校が現在どの部・ブロックにいるかを確認できます。順位表の見方や、入替戦・全国大会までの流れは大学ラクロスリーグ戦の仕組みで解説しています。

「強い部」だけが正解ではない

強豪校かどうかは一つの指標ですが、それだけで部を選ぶ必要はありません。未経験者が多いラクロスでは、育成の仕組みやチームの雰囲気のほうが、4年間の満足度を左右することも少なくありません。強さの見分け方は大学ラクロスの「強豪校」はどう見分ける?も参考になります。

チェック4:部活かサークルか(活動形態)

大学のラクロスには、体育会として運営される部と、サークル形式で活動するチームがあります。活動頻度や公式戦への参加、加入の条件などが異なるため、志望校のラクロスがどちらの形態なのかは早めに確認しておきたい項目です。違いの全体像は大学ラクロスは「部活」と「サークル」どちらが多い?にまとめています。

チェック5:入部の流れとセレクションの有無

多くの部は、新入生を対象にした新歓期間を設けています。入部にあたって選考(セレクション)があるのか、未経験でも歓迎なのか、入部手続きの時期はいつか――といった点は部によって異なります。入部の流れや経験者・未経験者別の注意点は大学ラクロス部に「セレクション」はある?で整理しています。

また、合格後から入部までにやっておきたい準備は大学ラクロスを始める前にやっておくことは?で紹介しています。

チェック6:活動拠点と通学・学業との両立

練習場所が大学のキャンパス内なのか、少し離れたグラウンドなのかによって、通学時間や学業との両立しやすさが変わります。授業やテスト期間とリーグ戦の時期が重なることもあるため、学業面の見通しも持っておくと安心です。具体的な組み合わせ方はラクロス部と単位の両立で解説しています。

チェックしたい点は次のとおりです。

チェック7:費用面の見通し

ラクロスは防具やクロス(スティック)などの用具が必要な競技です。部費に加えて、遠征費や合宿費がかかる場合もあります。必要な費用の目安は、部ごとに大きく異なります。入部を決める前に、先輩や部の窓口に「入部時にそろえるもの」「年間でかかる費用の目安」を聞いておくと安心です。用具の選び方の目安はラクロスのスティックの値段やラクロス防具の選び方にまとめています。

志望校のラクロス部を知るための具体的な方法

7つの項目を確認するには、次の方法が有効です。

方法わかること
部の公式サイト・SNS活動内容、募集情報、男女の有無
各地区の順位表・試合結果所属する部・ブロック、直近の成績
オープンキャンパス・部活見学練習の雰囲気、部員との距離感
現役部員・OB・OGへの質問学業との両立、費用、活動の実態
高校の先生・進路指導大学とのつながりや過去の進学実績

特にオープンキャンパスの時期に、ラクロス部が見学や説明の場を設けているケースもあります。部のSNSで事前に情報が出ていないか確認してみてください。

まとめ

ラクロスは大学から始める人が中心の競技だからこそ、志望校のラクロス部がどんな環境かを事前に調べておくことが、入学後の満足度に直結します。男女どちらの部があるか、どの地区・どの部に所属しているか、活動形態や入部の流れ、学業との両立、費用――この7つの視点で志望校を比べてみてください。大学選びの軸が「学びたいこと」と「やりたい競技」の両面でそろうと、受験勉強へのモチベーションにもつながります。

出典

本記事は日本ラクロス協会が公開している情報および編集部の調査をもとに構成しています。

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