進路 2026-08-27

ラクロスに大学の推薦入試はある? 「大学から始める競技」だからこそ知っておきたい進路のリアル

「ラクロスで大学に推薦入学できるのだろうか」と検索している高校生や保護者の方は少なくありません。結論からいうと、ラクロスにも推薦入試の枠を設けている大学はありますが、野球やサッカーのような広く整備された仕組みとは事情が異なります。この記事では、ラクロスの推薦入試を取り巻く実情と、経験の有無にかかわらず進路を考える際のポイントを整理します。

ラクロスの推薦入試が他競技より少ない理由

日本のラクロスは1986年に慶應義塾大学の学生が米国大使館の協力を得て独学で始めたのがルーツで、翌1987年に日本ラクロス協会(JLA)が発足し、同年に第1回関東学生リーグが開催されました。つまり日本のラクロスはそもそも大学の部活動として広がってきた競技であり、高校に部活動として設置している学校自体が全国的にごく少数です。

野球やサッカーのスポーツ推薦は、高校の大会成績という「全国レベルの実績を測る共通のものさし」が整っているからこそ制度として広く定着しています。一方でラクロスは高校の競技人口が少なく、全国大会の実績を推薦基準として使える高校生の母数自体が限られているため、推薦枠を用意する大学の数も、野球やサッカーほど多くはありません。

推薦枠がまったくないわけではない

とはいえ、ラクロス部を強化指定している一部の大学では、学校推薦型選抜(旧AO入試を含む)の中にラクロス経験者向けの枠を設けているケースがあります。ただし、その有無や出願基準は大学ごとに個別に決まっており、野球やサッカーのように情報がまとまったデータベースがあるわけではありません。

情報を集めるなら大学への直接確認が近道

高校でラクロス部に所属している場合は、次の方法で情報を集めるのが確実です。

推薦制度は年度によって募集の有無が変わることもあるため、志望を固める前の早い段階(高校2年生のうちなど)から情報収集を始めておくと、選択肢を狭めずに済みます。

経験がなくても「強豪部」を目指せるのがラクロスの特徴

ラクロスの大きな特徴は、経験者ヒエラルキーがほとんど存在しないことです。全国7地区・男女合わせて14のリーグで行われる大学ラクロスの多くの部員は、大学入学と同時に未経験からスタートしています。つまり、高校でラクロスの経験がなくても、一般入試・総合型選抜で希望の大学に合格したうえで部活動に入部すれば、競技としてのスタートラインは経験者とほぼ変わりません。

そのため、進路選びの軸を「推薦を取れるかどうか」だけに絞る必要はありません。むしろ、入学後にどの部活動でどう成長したいかを軸に大学を選ぶ受験生のほうが多いのが実情です。部活選びで具体的に何を確認すべきかは、大学でラクロスを始めるには? 部活選びで見るべき5つのポイントで詳しく解説しています。

男子・女子どちらを目指すかも早めに考えておく

ラクロスは男子と女子でルールも部の雰囲気も大きく異なる競技です。コンタクトの有無や試合の再開方法まで別物といえるほどの違いがあるため、推薦・一般どちらのルートで進学するにしても、「どちらのラクロスをやりたいのか」は早めにイメージしておくと進路選びがぶれにくくなります。詳しくは男子ラクロスと女子ラクロスはこんなに違うで解説しています。

志望校の実力を知っておくことも進路選びの一部

推薦・一般どちらで進学する場合も、志望する大学が全国7地区のどのリーグに所属し、どの程度の順位で戦っているかを事前に把握しておくと、入学後のイメージがつかみやすくなります。

地区・部・ブロックによって競うレベルが変わる

大学ラクロスは地区ごとに加盟校数や1部・2部といった部・ブロックの構成が異なるため、同じ「強豪校」でも所属する地区によって競う相手のレベルは変わります。関東男子の順位表のように、本サイトでは各地区のリーグ結果を随時公開しているので、志望校がどのブロックでどのくらいの成績を残しているかを事前にチェックしておくとよいでしょう。

進学後の4年間を見据えて選ぶ

推薦の有無だけで大学を絞り込むと、入学後に「思っていた活動レベルと違った」というミスマッチが起こりがちです。見学や説明会に足を運び、練習の雰囲気や未経験者への向き合い方まで確認したうえで志望校を決めると、納得感のある選択につながります。

まとめ

ラクロスの推薦入試は、野球やサッカーほど広く整備された制度ではなく、大学ごとの個別対応が中心です。高校でラクロス経験がある場合は志望大学への直接確認が近道になりますが、経験がなくても大学入学後にゼロから始めて活躍している部員が大多数を占める競技でもあります。推薦の有無にとらわれすぎず、入学後にどんな4年間を過ごしたいかを軸に、部活選びまで含めて進路を考えてみてください。

出典

本記事は日本ラクロス協会が公開している情報および編集部の取材知見をもとに構成しています。

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