進路 2026-08-20

大学からラクロスを始めるには? 未経験で入部する人の部活選び5つのポイント

この記事の内容5つのポイント早見表

「大学に入ったら新しい競技を始めてみたい」と考えたとき、ラクロスは有力な選択肢のひとつです。日本では大学から始める学生が多い競技のため、高校までの競技経験の有無が入部時のスタートラインに影響しにくい傾向があります。とはいえ、どの大学のどの部活に入るかによって、競技経験も学生生活も大きく変わります。この記事では、大学からラクロスを始めたい高校生・受験生・新入生に向けて、部活選びで確認しておきたいポイントを整理しました。

5つのポイント早見表

観点確認すること確認できる場所
ポイント1 地区・リーグ所属地区と、そのリーグでの立ち位置各地区の順位表・試合日程
ポイント2 男子・女子どちらのラクロスをやりたいか、部の雰囲気男女両方の練習見学
ポイント3 未経験者の受け入れ初心者向けの説明・フォロー、1年生の定着状況新歓の体験会・先輩への質問
ポイント4 活動頻度・部費練習日数、グラウンド、年間の部費・遠征費、用具の費用大学公式ページ・説明会・先輩への質問
ポイント5 卒業後役職経験や競技の継続、就活での活かし方OB・OG訪問、関連記事

ラクロスが「大学から始める競技」である理由

日本のラクロスは1986年に慶應義塾大学の学生がチームを立ち上げたのが始まりで、翌1987年に日本ラクロス協会(JLA)が発足、同年に第1回関東学生リーグが開催されました(出典: 日本ラクロス協会「ラクロスとは?」)。つまり日本のラクロスは、そもそも大学の部活動として始まり、そこから全国に広がってきた競技です。高校までにラクロスの授業や部活がある学校はごく少数のため、多くの部員が大学入学と同時に競技を始めます。経験者ヒエラルキーが生まれにくく、1年生が同じスタートラインに立ちやすいことは、他の球技にはない大きな特徴です。

2023年現在、協会登録の競技人口は男子約5,600人・女子約6,700人の合計約12,500人で、全国の約320チームがJLAに加盟しています(出典: 日本ラクロス協会「ラクロスとは?」)。また2023年10月のIOC総会で、2028年ロサンゼルス大会の追加競技としてラクロス(シックス)が承認されました(出典: IOC「IOC Session approves LA28's proposal for five additional sports」)。北海道内の大学では2026年春に計約250人が入部し、過去5年で最多と報じられています(出典: 北海道新聞)。

ポイント1: 所属する地区・リーグのレベルを確認する

まず確認したいのは、志望校が所属する地区とそのリーグでの立ち位置です。大学ラクロスは全国7地区(関東・関西・東海・北海道・東北・中四国・九州)に分かれてリーグ戦が行われており、男女それぞれに独立したリーグがあるため、全国で計14のリーグが存在します。地区によって加盟校数や1部・2部といった部・ブロックの構成が異なり、同じ「強豪」でも地区が変われば競う相手も変わります。志望校を決める前に、その大学が所属する地区の順位表や過去の対戦成績を見ておくと、入部後にどのレベルで試合ができるかのイメージがつかみやすくなります。関東男子の順位表や試合日程など、地区ごとの結果は本サイトの各地区ページで確認できます。強豪校の特徴や選び方の視点は大学ラクロスの強豪校ガイドも参考にしてください。

ポイント2: 男子・女子でルールも部の雰囲気も違う

男子と女子ではルールが大きく異なるため、「どちらのラクロスをやりたいのか」を入部前にイメージしておくことが大切です。男子はボディチェックを伴うコンタクトスポーツ、女子は身体接触が厳しく制限された技巧的な競技という違いがあり、防具や試合の再開方法(フェイスオフとドロー)まで別物と言えるほど差があります。詳しくは男子ラクロスと女子ラクロスの違いを解説した記事にまとめています。同じ大学でも男子部と女子部で組織や雰囲気が異なることも多いため、可能であれば両方の練習を見学してみるのがおすすめです。

ポイント3: 未経験者の受け入れ体制を見学で確かめる

未経験で入部するなら、新入生への向き合い方を見学で確かめることが重要です。「大学から始める競技」とはいえ、部によって新入生への対応には差があります。新入生歓迎期に体験会や練習会をどれだけ丁寧に設計しているか、初心者向けの基礎練習メニューが用意されているかは、入部後の伸びしろに直結するポイントです。見学の際は次の点をチェックしてみてください。

部の選び方を具体的に比べたい方はラクロス部の選び方ガイド、入学前にやっておきたい準備は入学前にやっておくべきことをまとめた記事で解説しています。部活運営側が新歓にどのような工夫をしているかは、新歓戦略を解説した記事でも取り上げています。見学に行く前に読んでおくと、「良い新歓」を見極める視点を持ちやすくなります。

ポイント4: 活動頻度・部費・学業との両立のしやすさ

活動頻度と費用は、部によって差が出やすい項目です。見学や説明会では、次のような実態面も確認しておきましょう。

例えば早稲田大学ラクロス部は、大学公式ページで年間部費を約3万円(遠征費・合宿費は別途)、練習を週5日(朝)と公開しています(2026年5月時点、早稲田大学 体育各部紹介)。部によって大きく異なるため、志望校の部の公式情報で確認しましょう。

大学の部活動はプロチームと違って練習時間や指導者が限られているぶん、限られた時間の使い方に部としての工夫があるかどうかが強くなるチームの分かれ目になります。練習の設計思想が気になる方はシーズン逆算の練習計画についての記事も参考にしてください。部活とサークルで活動頻度や負担がどう違うかは部活とサークルの違いを整理した記事で解説しています。

用具と初期費用の考え方

クロス(スティック)、ゴーグルやヘッドギア、マウスピースなどは、自分で揃えるものが多い用具です。部によっては貸出がある場合もあるため、新歓の時点で貸出の有無と、購入が必要になる時期を確認しておくと安心です。購入を急がず、先輩に相談してから揃える進め方もあります。金額の目安はラクロス部の予算・費用をまとめた記事で解説しています。

ポイント5: 卒業後にどう活きるかも視野に入れる

見学の段階から、卒業後にどう活きるかまで視野に入れておくと部活選びの軸がぶれにくくなります。ラクロスは大学で始めて4年間で完結する競技ではなく、卒業後も社会人・クラブチームで競技を続ける人もいます。学生主体で運営する組織文化ゆえに、主務・会計・広報といった役職を通じて「学生だけで組織を回す経験」を積める点も特徴です。この経験は就職活動での自己PRの材料になるだけでなく、卒業後のキャリアにもつながっていきます。

「4年間でどう成長できそうか」だけでなく、「その経験が卒業後にどう活きそうか」まで見学の段階でイメージしておくと、部活選びの軸がぶれにくくなります。

よくある質問

運動経験がなくてもラクロスは始められますか?

始められる場合が多い競技です。協会登録の競技人口が約12,500人で、多くの部員が大学入学と同時に競技を始めるため、未経験者を前提にした練習を用意している部もあります。ただし受け入れ体制は部によって異なるので、見学で初心者向けのフォローがあるかを確認してください。選び方はラクロス部の選び方ガイドで詳しく解説しています。

いつまでに入部を決めればよいですか?

入部時期は部によって異なるため、一律には言えません。新歓期に体験会や説明会が集中する傾向があるので、入学前から志望校の部の公式サイトやSNSで日程を確認しておくと安心です。入学前の準備は入学前にやっておくべきことをまとめた記事をご覧ください。

推薦は必要ですか?

大学や部によって異なり、推薦が関わるかどうかは志望校ごとの最新の募集要項や部の公式情報で確認する必要があります。制度の考え方は大学ラクロスと推薦についての記事で整理しています。

まとめ

大学からラクロスを始める場合、部活選びの軸になるのは「所属する地区・リーグのレベル」「男子・女子どちらのラクロスをやりたいか」「未経験者への向き合い方」「活動頻度や部費などの実態」「卒業後にどう活きるか」の5点です。パンフレットや説明会の言葉だけで判断せず、できるだけ実際の練習を見学し、先輩部員に直接話を聞いてみることをおすすめします。多くの人が大学から始めるラクロスだからこそ、部活選びの時点で「どんな4年間を過ごしたいか」を具体的にイメージしておくことが、納得のいく選択につながります。

出典

本記事は日本ラクロス協会をはじめ、上記の公開情報をもとに構成しています。

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