用語 2026-09-11
ラクロス用語集決定版|観戦・部内・スタッツの言葉を場面別解説
大学ラクロスの試合を観に行ったり、入部したての部員が先輩の会話を聞いたりすると、「フェイスオフ」「クリア」「FOGO」といった専門用語が次々に出てきて戸惑うことがあります。ラクロスは他競技に比べて日本語の解説サイトが少なく、既存の用語ページの多くは大学の部活サイトが個別に作った断片的な一覧や、更新の止まった個人サイトの用語リストにとどまっているのが実情です。この記事では、観戦中に聞こえてくる言葉・部内の会話で使われる略語・スタッツや分析で使う言葉・反則や用具にまつわる言葉を場面別に整理し、実際に使われる文脈の具体例つきで解説します。定義は公益社団法人日本ラクロス協会(JLA)などの公開情報をもとにまとめました。
この記事の使い方 ― 「調べる」用語辞典との違い
本サイトには五十音・カテゴリ別に用語を一覧できるラクロス用語辞典がすでにあります。あちらは知りたい言葉をすぐ引ける索引としてお使いください。この記事は、その言葉が実際にどんな場面で使われるのかを、観戦時/部内の会話/スタッツという3つのシーンに分けて読み物として解説する「決定版ガイド」という位置づけです。両方を合わせて使うと理解が深まります。
観戦中によく聞く言葉 ― 試合の流れを追うための用語
試合が動くたびに実況で耳にする言葉です。
- フェイスオフ: 男子ラクロスで試合開始・得点後に行うボールの奪い合い。「フェイスオフを制した」と言えば、そのチームがまずボールを確保したという意味です。女子は同じ場面でドローと呼ばれます
- クリア/ライド: 守備側が自陣からボールを運び出すのがクリア、それを妨害するのがライドです。「クリアが通った」と聞こえたら、守備から攻撃への切り替えが成功した場面だと分かります
- マンアップ(EMO)/マンダウン: 相手の反則で人数が多い状態の攻撃がマンアップ、逆に人数が少ない状態の守備がマンダウンです。実況で「ここはマンアップのチャンス」と言われたら、数的優位で攻められる場面という意味になります
- ショットクロック: 攻撃側が一定時間内にシュートまで到達しなければならない制限時間のルールです。終盤に近づくと「ショットクロックが切れそう」という緊張感のある場面が生まれます
- セトルドオフェンス/トランジション: 両チームの陣形が整った状態でのオフェンスがセトルド、攻守が入れ替わる速い局面がトランジションです。トランジションからの速攻はラクロスらしい見どころのひとつとされています
ルール全体の流れをまとめて把握したい場合は、コート図つきのラクロスのルール完全ガイド、観戦の基本を知りたい場合は大学ラクロス観戦ガイドもあわせてご覧ください。
部内の会話でよく出てくる略語 ― ポジション・役割の呼び方
入部したばかりの部員がまず覚えるのが、ポジションを示すアルファベット表記です。
- AT(アタック)/MF(ミッドフィールダー)/DF(ディフェンス)/G(ゴーリー): それぞれ攻撃・中盤・守備・ゴールキーパーを示す略称で、ミーティングでも漢字よりこのアルファベットで呼ばれます
- FOGO: フェイスオフ専門の選手を指す略語(Face Off, Get Off=フェイスオフ後すぐ交代する通称)です。「うちのFOGOが勝率高い」といった会話でよく登場します
- LSM/SSDM: どちらも守備のミッドフィールダーの略称で、LSMは長いクロス(ロングスティック)、SSDMは短いクロスのまま守備を専門にする選手を指します
ポジション別の役割や練習法は、マンダウンディフェンスの基本やフェイスオフの練習メニュー、クリアの基本設計も参考になります。
スタッツ・分析で使われる用語 ― データを読むための言葉
試合後の振り返りでよく使われる、数字と結びついた用語です。
- ポゼッション: ボールの保持権のことです。ラクロスは得点のたびにフェイスオフ/ドローが行われるため、ポゼッションをどれだけ得点に結びつけられたかがチーム力を測る指標になります
- グラウンドボール(GB): 地面に転がったルーズボールを拾うプレー、またはその獲得数です。海外のスタッツシートではGBと略記され、チームの走力・激しさを示す数字として扱われます
- CT(コーズドターンオーバー)/TO(ターンオーバー): 相手のミスを誘発して生まれたボール喪失をCT、原因を問わないボール喪失全般をTOと呼ぶ略記です。海外の集計方法にならってスタッツを取り入れるチームも見られます
- クリア成功率/フェイスオフ勝率: どちらもそのままの意味の指標ですが、試合を重ねるほど自チームの傾向が見えてくるため、映像分析で優先的に取るべきスタッツとして挙げられることが多い項目です
分析の始め方は試合映像の分析入門で具体的に解説しています。実際の試合結果は関東男子リーグの試合日程・結果でも確認できます。
反則・審判用語 ― 「なぜ笛が鳴ったか」がわかる言葉
笛が鳴った理由がわからないときに役立つ言葉です。
| 用語 | 内容 |
|---|---|
| スラッシング | 相手の身体を過度に叩く危険なスティックチェック |
| クロスチェック | クロスのシャフト部分で相手を押す・突く反則 |
| ホールディング | 相手やクロスを掴む・抑え込む反則 |
| オフサイド | リストレイニングラインを基準にした人数超過 |
| シューティングスペース | 女子ラクロスの安全ルール。シュートコース上に不用意に入る反則 |
反則の種類によって、選手が一定時間下がるペナルティボックス行きになるか、ボールを失うだけで済むかが変わります。詳しい分類はラクロスのルール完全ガイドにもまとめています。
用具にまつわる用語 ― クロス選びで出てくる言葉
- クロス(スティック): ヘッド(網部分)とシャフト(柄)で構成されるラクロス用スティックの呼称です。ポジションにより長さの規定が異なります
- ポケット: ヘッドに張られた網のボールを収める部分です。女子は深さが厳しく制限され、男女の競技性の違いを生む要因のひとつとされています
- ロングスティック: 男子の守備選手が使う長いクロスです。チームで同時に使用できる本数に上限が定められています
- アイガード: 女子ラクロスで着用する目を保護するゴーグルです。女子はヘルメットではなくアイガードが基本の防具になります
男女で意味・呼び方が変わる用語
男子と女子では再開方法や防具にまつわる用語が異なります。試合再開が男子は「フェイスオフ」、女子は「ドロー」と呼ばれるのが代表例です。女子ラクロスにはゴール前の反則時に与えられる「8メートルフリーシュート」という男子にはない用語もあります。男女のルールの違いは男子ラクロスと女子ラクロスはこんなに違うで詳しく解説しています。
まとめ
ラクロスの専門用語は数が多く感じられますが、「観戦中に聞く言葉」「部内の略語」「スタッツの言葉」「反則」「用具」という場面ごとに整理すると覚えやすくなります。個別の用語をピンポイントで調べたいときは用語辞典(五十音・カテゴリ別索引)を、試合の実例で確認したいときは関東男子リーグの試合結果・順位表もあわせて活用してください。
出典
本記事は日本ラクロス協会・World Lacrosseなど公開されている競技情報をもとに編集部が構成した一般的な用語解説です。略語や呼び方はチーム・地域・年代によって差がある場合があるため、所属チームでの実際の使われ方も合わせて確認してください。
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