戦術 2026-08-09
マンダウンディフェンスの基本 ― 守る優先順位とローテーション
ペナルティによる数的不利(マンダウン)は、1試合に数回は必ず訪れます。ここで失点するかしのぎ切るかは、実は個人能力よりもチームとしての約束事が整理されているかで決まります。
大前提: 全部は守れない
5人で6人を守る以上、どこかは空きます。マンダウンディフェンスの設計とは「どこを空けるかを自分たちで決める」ことです。守る優先順位は次の通りです。
- 1. ゴール正面のショートレンジ(クリース周辺)― 最優先。ここからのシュートは決定率が段違いに高い
- 2. バックドアカット ― クリースへの飛び込みを消す。ボールウォッチングが最大の敵
- 3. 強いシューターの利き手側 ― スカウティングで相手のキーマンを特定しておく
- 4. 外角のロングシュート ― 意図的に「打たせてよい」場所。ゴーリーと共有しておく
ローテーションの3原則
- ボールサイドは押し上げ、逆サイドは絞る。5人のシルエットは常にゴールを頂点とした凸型を保つ
- スライドは全員連動。1人が出たら全員が1つずつずれる。「出た人の裏」を放置するのが最悪のパターン
- 声で守る。マンダウン時のコール(ボール・スライド・チェック)は平常時より大きく、短く。5人の視野を声でつなぐ
ゾーンの型は1つでいい
マンダウンの隊形には様々な型がありますが、リーグ戦レベルでは1つの型を全員が迷いなく動けるレベルまで反復する方が、複数の型を浅く持つより明確に強いです。相手のエキストラオフェンスが特殊な配置(1-4-1など)を敷いてきた場合の微調整だけ、オプションとして用意しておきます。
練習方法
- 週2回、10分ずつの5対6ハーフコートで十分回ります
- オフェンス側に「20秒以内にシュートまで行く」制約を付けると、実戦のペナルティタイムに近い切迫感が出ます
- 失点したら全員でどのローテーションが破られたかを30秒で確認 → 即再開。座学より反復です
ペナルティの傾向(どの時間帯・どの選手が反則しやすいか)は試合データから把握できます。ラクロスマニアの試合結果とあわせて自チームの失点パターンを振り返ってみてください。
参考リンク
本記事は公開されている競技情報・公式ルールをもとに編集部が構成した一般的な解説です。所属チームに指導方針がある場合はそちらを優先してください。