就活 2026-09-17
ラクロス部の志望動機の書き方 ― 「なぜこの会社か」に競技経験をどうつなげるか
エントリーシートには「ガクチカ」と並んで「志望動機」の欄があります。ラクロス部での経験は自己PRの材料としては書きやすい一方、志望動機になると急に筆が止まる人が少なくありません。「体育会だから頑張れます」だけで終わってしまい、なぜその会社なのかが伝わらない文章になりがちだからです。この記事では、ラクロス部の経験を志望動機にどう組み込めば「なぜこの会社か」まで説得力を持たせられるのかを、役職別の例とあわせて整理します。
なぜラクロス部経験者は志望動機でつまずきやすいのか
ガクチカと志望動機を混同してしまう
ガクチカが問われているのは「あなたはどんな人か」、志望動機が問われているのは「なぜこの会社か」です。この二つは似ているようで問いが異なります。ラクロス部での経験は自分の強みを語るガクチカには使いやすい一方、そのまま志望動機に流用すると「経験は伝わるが、なぜこの会社なのかが分からない」という文章になってしまいます。エピソードの選び方や整理の仕方はラクロス部の「ガクチカ」の書き方で扱っていますが、志望動機はここから一段階別の組み立てが必要です。
「体育会だから根性がある」だけで終わってしまう
体育会学生の志望動機にありがちなのが、「厳しい練習に耐えてきたので、御社でも粘り強く頑張れます」という精神論だけの文章です。これは裏を返せば、どの業界・どの会社にも当てはまってしまう内容で、採用担当者から見ると「なぜうちの会社なのか」への答えになっていません。ラクロス部での経験は、根性ではなく「何を判断し、何を優先したか」という具体的な行動に落とし込んで初めて、志望動機の中で意味を持ちます。
志望動機に競技経験を組み込む3つのステップ
ステップ1: 会社を選んだ軸を明確にする
まず、競技経験を持ち出す前に「自分がその会社を選んだ軸」を一文で言えるようにします。「成長環境で働きたい」「チームで成果を出す仕事がしたい」など、企業研究を通じて見つけた軸がなければ、その先に経験をどう接続しても説得力は出ません。
ステップ2: 軸とラクロス部での経験を接続する
軸が定まったら、その軸を裏付ける根拠としてラクロス部での経験を使います。「チームで成果を出す仕事がしたい」という軸であれば、「未経験者が大半のチームで、個人の技術差を戦術でどう埋めるかを考え続けてきた」といった具体的な行動が根拠になります。ここでのポイントは、経験そのものではなく「経験を通じて何を大事にするようになったか」を軸に結びつけることです。
ステップ3: 入社後にどう活かすかまで書く
最後に、その考え方や強みを入社後にどう活かすつもりかまで書き切ります。「入社後も、個人の強みをチームの成果につなげる動き方をしたい」のように、過去の経験から入社後への橋渡しをすることで、志望動機として完結します。
役職別に見る志望動機と経験の接続例
役職によって語りやすい「軸」は異なります。以下は接続の一例です。
| 役職 | 経験から見えやすい軸 | 志望動機への接続例 |
|---|---|---|
| 主将・副将 | 意見が割れた組織をまとめる力 | 立場の異なる関係者の合意形成が必要な仕事への適性 |
| 渉外 | ゼロから関係を作る力 | 新規開拓や法人営業など、関係構築が土台となる仕事への適性 |
| 主務・マネージャー | 限られた資源の中で優先順位をつける力 | 予算や納期の制約の中で成果を出す仕事への適性 |
| ゴーリー・ディフェンス | 個人の判断がチーム全体に影響する立場での責任感 | 一人のミスが後工程に波及する仕事への適性 |
渉外の仕事内容については大学ラクロス部の「渉外」とは?、マネージャー経験の評価され方についてはラクロス部マネージャーの経験はキャリアでどう活きるかでも詳しく取り上げています。自分の役職に近い記事を読み、経験の言語化に役立ててください。
志望動機でやりがちなNGパターン
- 精神論だけで終わる: 「頑張ります」「粘り強さがあります」だけで終わり、具体的な行動や判断が書かれていない
- ガクチカの使い回し: ガクチカで使ったエピソードをそのまま貼り付け、「なぜこの会社か」の要素が抜け落ちている
- 企業研究不足を経験の熱量で埋めようとする: 会社の事業内容への言及が薄いまま、競技経験のエピソードだけが長くなっている
- 面接で深掘りされると説明が破綻する: ES上はきれいにまとまっていても、「なぜその軸を持つに至ったのか」を聞かれると答えに詰まる
面接での深掘り質問への備え方はラクロス部の経験は面接でどう伝える?で詳しく解説しています。志望動機とあわせて、深掘りされたときに崩れない準備をしておくと安心です。
OB・OG訪問で志望動機の解像度を上げる
志望動機は、企業研究を一人で進めるだけでは解像度が上がりにくいテーマです。ラクロス部はOB・OGのつながりが強い部活動が多く、社会人になった先輩に話を聞ける環境が身近にあります。実際に働いている先輩から「入社の決め手は何だったか」「入社前の想像と何が違ったか」を聞くことで、自分の志望動機に具体性を持たせやすくなります。ラクロス部出身者のキャリアの広がり方についてはラクロス部出身者のキャリアでも紹介しています。OB・OG訪問を依頼する際は、就活のスケジュールを踏まえて早めに動くことも大切です。リーグ戦シーズンとの兼ね合いについてはラクロス部の就活はいつから?を参考にしてください。
まとめ
ラクロス部の経験を志望動機に組み込むには、経験そのものを語るのではなく、「会社を選んだ軸」を先に定め、その軸を裏付ける根拠として経験を接続し、入社後の活かし方まで書き切ることが重要です。役職ごとに語りやすい軸は異なるため、自分の役職に近い接続例を参考にしながら、精神論に終わらない具体的な志望動機を組み立ててみてください。
一人で企業研究や志望動機の言語化を進めるのが難しいと感じる場合は、体育会学生の就活支援に取り組む「ツナカレ就活」のような専門サービスに相談してみるのも一つの選択肢です。部活動の文脈を理解した上で、志望動機の壁打ち相手になってもらえます。
出典
ラクロス部のガクチカ、うまく言葉にできていますか?
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