分析 2026-08-09
試合映像の分析入門 ― タグ付けとスタッツで次の試合に生かす
試合映像を「観る」チームは多いですが、「分析する」チームはまだ少数です。分析といっても高価なソフトは不要で、スプレッドシート1枚と役割分担があれば始められます。
まず何を数えるか ― スタッツの優先順位
全部を取ろうとすると挫折します。効果の大きい順に、次の4つから始めてください。
- 1. ポゼッション結果: 各ポゼッションが「シュート/ターンオーバー/ペナルティ」のどれで終わったか
- 2. クリア成功率: 成功/失敗の単純カウント。改善余地が最も見えやすい
- 3. フェイスオフ勝率: 勝敗に加えて「どちらのウィングが拾ったか」まで取れると練習に直結する
- 4. シュートチャート: どの位置から打って、どこに飛んだか。紙のコート図に手書きで十分
失点シーンは全件、発生源(クリア失敗/マンダウン/1対1突破/トランジション)を分類します。5試合も取れば自チームの失点の「型」が見えてきます。
タグ付けの実務
- 撮影はゴール裏または高い位置からの固定カメラで十分。全体が映ることを優先する
- 映像を見ながらスプレッドシートに「時間・イベント種別・選手・結果」を1行ずつ記録する
- 1試合のタグ付けは慣れれば40〜60分。分析係を2人置いて交代制にすると継続できる
- ハイライトにしたいシーンはタイムスタンプを残しておくと、ミーティング準備が10分で終わる
振り返りミーティングの設計
映像ミーティングが長いチームは続きません。30分・3部構成を推奨します。
- 1. 数字の確認(5分): スタッツの読み上げ。前試合との比較だけ
- 2. 修正点3つ(15分): 映像クリップは各30秒以内。「次の練習で何をするか」まで言語化して終える
- 3. 良かったプレー(10分): 再現したいプレーを共有して締める。修正だけのMTGは士気を削る
相手チームのスカウティング
リーグ戦は同じブロックのチームと毎年当たるため、対戦相手の情報は蓄積が効きます。相手の主力の背番号・利き手・得意な形をシートにまとめ、代替わりしても引き継ぐ。ラクロスマニアの試合結果・日程と過去の対戦データ、Japan Lacrosse LiveやJLA公式YouTubeの試合映像を組み合わせれば、外部データだけでもかなりのスカウティングが可能です。